・・・・?
どこかで見たことのある顔・・・・
とても綺麗で・・・・目の横に絆創膏・・?
「あ、この間の!!」
「・・っあ?」
そこでタバコを吸っていたのは
私がこの間コンビニで会った、あの彼女でした。
あの時は暗くて髪型は見えなかったけど
顔ははっきりと覚えています。
綺麗な顔立ちで、切れ長の目が特徴。
なにより目の横の傷が、彼女を物語っています。
「お前誰だよ?」
私を上から下まで舐めまわすように見て彼女は言いました。
どうやら私の事を覚えてなかったみたいです。
「この間コンビニで会った人です!確か・・けがしていたのを助けようとしたんですけど・・・」
逃げられた・・
そうだったんだよな。
彼女は「・・・あー」と何か、記憶を探してるように言います。
「思い出した。おせっかいなガキだな」
おせっかいなガキ。
そんな風に思われてたのか。
だって、あんなにケガしていたら無視していけないよ。
「・・・それは、すいません」
「あぁ、つかアンタ腹減ってる?」
「え!?・・・まぁ少しばかり」
「そ、んじゃ金持ってる?」
「え!?・・・少しばかり」
もしかして、お金でも取られんじゃないかと思いました。