彼女は私を見て言いました。
こっちを見ると、顔がはっきり見えて
口と目の上が切れてることが分かります。
「それよりっ、傷大丈夫ですか?」
「・・・」
「切れてますよ?それに、血が・・・」
「・・・うるせぇ」
彼女はそういって、フラフラになりながら立ち上がり歩き始めて始めました。
そして、どこかへ行ってしまいました。
大丈夫なのか?
心配です。
うるせぇと言った彼女は、私のどこかが気にいらなかったのでしょうか?
私は気づいていました。
傷が付いていた顔だったけど、
とても綺麗な顔をしていたことーーー
それが、彼女との出会い。