学校に向えにくるなんて思っていませんでした。
ユリナは向ってくる私に、気付いたのか座っていた腰を上げます。
「遅い」
「・・・遅いって、迎えに来るなんて言ってなかったから」
吸っていたタバコを地面に擦りつけ、いつものように冷たく言います。
ユリナはいつから、待っていたのか地面にはタバコが何本も捨ててあります。普通に考えてこんな柄の悪い少女が、裏門でタバコを吸っていても世間的に大丈夫なのか・・・?
「あたしが、優しいから迎えに来てあげたのに?」
「・・・それは、・・・・ありがとうございます」
いつも冗談なんか言わないユリナだから、本当の事かもしれない。
それだけ話すと、ユリナは歩き始めました。
このまま真っすぐ行くみたいです・・・。
私達の間には、必要最低限・・・必要なことの会話もないのでいつも彼女のペースに巻き込まれているような気がしてます。
携帯が、家にあるし制服着替えたかったな・・・。