昼休み、あたしは蓮に聞いてみることにした。


「は? 誕生日プレゼント?」

「うん、なにか欲しいものある?」

「…別に」

「言うと思った…」

「何もいらねーよ」

「あげたいんだよ…」

「…まぁ、強いて言うなら…


桃嘉」



「…っ?!///」

「桃嘉が欲しい」


サラッと言う蓮とは真逆に、

あたしの顔は真っ赤。


「ふはっ。…ほんと、いらない。

桃嘉がいればそれでいい」


蓮…その言葉、すっごい、すっごい嬉しいよ。

だけどね…

やっぱり、

今までのお礼としても…




蓮に何かあげたいんだよ。