昼休み、あたしと蓮はいつもの場所で一緒に食べる。


「桃嘉、今日なんか変じゃね?」

「そ、んなことないよ…」


蓮…

本当に、

本当に…奈津子ちゃんへ特別な想いはないの??



「…あのさ、ナツのことなんだけど」

「…ッ」

「しばらく、側にいてやって?
なんか、溜め込んでるみたいだし…」

「…うん」



こんな時にも、奈津子ちゃんの心配??



「桃嘉」

「な、なに…?」

「お前、やっぱ今日なんか変だぞ」

「だ、大丈夫…」

「そんな顔してない」

「…ッ」

そっと近づく蓮の手。

あたしの額に触れそうになった瞬間、

あたしは思わず振り払ってしまった。