「うん…幸せ。

すっごい、幸せなの」


幸せ…そうだ、

幸せすぎるんだ。



彼との時間が…


幸せすぎるの。

幸せだからか、

一緒にいたい。



好きだから──…。



「怜、あたし」

「第二資料室」

「…ありがとう!!」


あたしは流れる波を逆らいながら、走った。




「…大丈夫かな」



怜の呟きも…耳に入らないまま。