5分ほどで駅に着き、地下鉄に乗ること4分。緋波の家の最寄りの駅から10分ほどで緋波の家に着いた。

「このマンションの405号室が、私の家だから。上がっていいよ」

「おじゃましまーす」

緋波以外の4人は家の中に入り、緋波は最後に家の中に入った。
5人は居室に座り、話し合いが始まった。

「うちらは、こなのことを全部受け止めるよ。だから、思ったことや言いたいことがあるなら何でも話してね」

緋波が言った。そして、琴那が口を開いた。

「ずっと言えなかったことがあるんだ。でも、姫香ちゃんと芙由ちゃんは知ってるよね…」

琴那は涙声になった。

「うちね…専門学校入ってから、病院に通ってるんだ…」

「ああ、知ってるよ」

「そうなんだ…」

─でもなんでひなが知ってるの?話してなかったのに…。

そして、琴那はこう言った。

「統合失調症って知ってる?」

「もちろん」

「実は、それなんだ…」

「そっか…」