相変わらず余裕の目でアタシを見つめる瞳。


「ちっちょっと待って!!むっ無理だってば!!」


「あ゛?」


やはり市内最強の不良。

迫力がある。


でもここで引き下がるわけにもいかない。


「だから無理です!!ごめんなさい!!」


すると腰に手が回ってきて、無理矢理立ち上がらされた。


顔の距離は数センチ…

話せば唇が触れてしまいそうな…


「つか…お前に拒否権はない」


この時アタシは確信したのかもしれない


『俺のものだから』


甘く囁かれた

甘いコトバ


アタシはもう…この人からは

逃げられないと。