「…お前誰?」

低く艶のある声

「桃菜…」

「ほぅ…」

全てを見透かしたような二重の瞳

「新生徒会長…だっけか?」

すらっとした身体

高い身長…


「女の癖によくやるなぁ…」

細い指がアタシの髪を梳(す)く

しなやかに…流れるように
アタシの頬に触れる


ドキッ


やはり噂通りのイケメンである。



「…何?見とれてんの?」


色っぽい唇が耳をくすぐる


「桃菜…うまそーな名前。食べちゃおーカナ?」


顔が近づいてくる


「ちょっやめっ」


アタシは思わず目を閉じた。