東校舎4階…相変わらず静か

いつもならこの静けさが好きだったりしたけど、今はちょっと不気味


ガラッ


静かな分、余計に大きく聞こえるドアを開ける音…


「おっ、やっと来ましたか」

茶髪ボーイが笑顔で迎える

「はじめまして、平井 伸吾です」

「はっはじめまして…」

意外に律儀…?

てゆーか、何年下に緊張してんのよっ!!

「そんな緊張しないでくださいよ、桃菜先輩♪」

「あっあはは…」

「しっかし、本当に可愛いっスよね〜」

「そんなことないかと…」

「いやいや、可愛いっス♪あ、そうだ!こんなことしてる場合じゃなかった。桃菜先輩、翔さんが風邪ひいたのご存知っスか?」

「えっ?まぁ…うん」

と言っても、さっき知ったばかりなんだけど

「そこでですね、是非、桃菜先輩に翔さんの看病を頼みたいんです!!」

「はぁっ?!」