「オッケー。ノープロブレム」

…って。


「え? 雇ってくれるの?」

「…つーか働きたかったんじゃねぇの?」

「もちろん働きたいよ!」

「じゃあ、働けばいーじゃん? 別に断る理由とかねぇしな」


「ありがとうっ!!」


ココロの底から感謝してた。

今まであたしが出会った人たちはといえば、あたしが社長令嬢であることを知ると、みんなあたしを“いろんな意味”でトクベツ扱いしてくれる人たちばかりだった。

だから、フツーにアルバイト店員として雇ってもらえたことが、あたしにとってはすごくうれしいことだったんだ。



「…で、いつから働けるワケ?」

「早速、今日からでも! あ、でも今は冬休み中だからいいけど、学校がはじまったら土日だけとかでもいいのかな?」

「全然オッケー。…つーか土日こそ忙しいから逆に助かるかもな」