「ただいまー!」

ホウキは自主的に訓練した事で、だいぶ自在に操れるようになったきて
そのため、家には予想よりも早く着く事が出来だ

(いや~、ホントに慣れだね~)

魔法というものが、イメージと慣れという事を
早くも実感してきている

「あら、おかえりなさ~い」

ふと、ルイを見て考える
お金を簡単に貰えるものなのか…という事を…
しかし、お金をゲットできなければ、買い物が出来ない
見ているだけ…というのも、なかなかに酷だ

「(ダメ元で頼んでみるか…)
 あのさ…友達とレーヌ通りに行く事になったんだけどさ…」
「あら、買い物かしら?
 じゃあ、ちょっとだけど、これ持っていきなさい」

ユウがお金の相談をする前に
レーヌ通りと聞いて、あっさりお金を渡すルイ
ユウはあまりにも、あっさり貰えたので
ただ、手に乗せられたお金を見つめるしか出来なかった

「金色が5こ…?」
「それは、金貨よ…こっちでのお金の単位はルーツ
 お金は銅貨、銀貨、金貨、大金貨の4種類があるわ
 まぁ、向こうで例えるなら
 銅貨が10円で銀貨が100円、金貨が1000円
 そして、大金貨が10000円くらいになるわね」
「ってことは…銅貨が10枚あれば、銀貨と両替出来るって事?」
「そういう事~」

向こうと同じようなお金の感じに
ユウは内心ホッとする

「じゃ、いってきまーす」

お金の価値も知ったので一安心
あとは、レーヌ通りまでの道のりが心配だ
なので、お金をポケットに突っ込むと
すぐに家を出た
そんなユウをルイは笑顔で見送っていた