「そうねぇ…あ!レーヌ通りに行かない?!」
「それは良いアイディアなのですよ♪」
「…れーぬ…通り??」

ライナの提案に大賛成のユリン
そして、首を傾げるユウ
まだ、家と学校の往復しか、した事が無いため
何処に何があるかなど、全く分からないのだ

「レーヌ通りっていうのはね、お店が一杯あるんだよ!」
「お花屋さんに本屋さん…オモチャ屋さんなどなど!
 とっても充実している通りなのです!」
「へぇ~…そうなんだ(商店街みたいなもんかな…)
 初めてだし、行ってみたいな~」

だいたいの物が自分で何とか出来るにも関わらず
その状況でも売り物があるという事実
それに興味が湧かないわけがない

「じゃあ、お金取ってこないとだから
 一旦家に帰ってから、集合ね!」
「何時に集まりますですか?」

ユリンが時計に視線を向け
皆も、それにつられて時計を見る
時間は24時15分
普通に今から家に帰る時間と準備する時間
レーヌ通りに着くまでの時間を計算する

「ん~…だいたい26時くらいかな」
「そうですね…ユウちゃんが道に不慣れなのですもんね」
「まぁ、不慣れどころか、全然知らないんだけどね…」
「ま、レーヌ通りまでは看板があるし…大丈夫だよ」

ライナのその言葉に、半信半疑で頷き
ひとまず解散となったのだった
まぁ、迷えば通信を使って連絡をとればいいので
そこまで心配しなくても大丈夫だろう…