目が覚める、ずいぶんと

ぐっすりと寝たみたい

隣で読書している

拓人に寄りかかって

あったかかったから

気持ちよく目覚めがいい

いつもは低血圧で

イライラして仕方ない

んだけど……………



とりあえず
ヨダレ垂らさなくてよかった。


拓人わ昔から本が好きだ

高3で受験のために

って理由もあるかもだけど

最近わ毎日のように

放課後わ図書室にいる

町へ出てデートしたい

年頃の彼女の気持ちを

少しわ考えてほしいものだ

と、思う時も多々ある



「ねぇ!拓ちゃん、
つかれた―」


「愛<マナ>わ今まで寝てただろ」



うっ!ドライ……

まぁ、慣れたけど



「私と話すのより
本読む方が楽しいっての?」


「すねてんの?(笑)
愛と一緒にいるのも
楽しいけど
愛が一緒に本読んで
くれればもっと
有意義だなぁ。」


「私、本嫌い―
漫画わ好きだけど」


「じゃあ俺が愛のぶんだけ
読んであげるね」


「意味わかんない、
馬鹿ぢゃないの(笑)」


「じゃあ5時になったら
一緒に帰ろお。」


「了解、じゃあ
寝て待ってるね」