「オイッ。どうしたんだよ・・・。青ざめて…。」

悠が私を心配そうに見てくる。

「ねぇ、みんな・・・ちっちっ」

「ん?真帆、ケガでもしたか??今、ばんそうこ持ってねーや。」

のん気すぎる瞬兄。

「遅刻だよォー!!!!!!!!」

一瞬、トキがとまった。そして、悠と礼と柚子が声を合わせて、

「「「あーーーーーーーーーー!!!!!!!」」」

「全力で教室に向かえよ~♪俺は、職員室に行くからよっ♪」

瞬兄は、子どもみたいに笑いながら言った。
瞬兄め・・・。♪つけて楽しんでる。あとで、覚えてなさいよ!!
私は心の中でそう叫んだ。

「真帆~、急げぇ~~~!!」

「あっ!待ってよー柚子!」

「オイ!ノロマ!はやくしろ!!」

「うるさい!!悠!」

こんな騒がしい1日の始まりだった・・・。