「あれ??どーしたの、悠?黙りこんじゃって…そんなに悔しかった?」

「はぁ?んな訳ねーだろ!」

って、実は悔しかったりする。

「フフッ…。強がり!」

「お前っ!!」

口ではそう言うけど、実はこのやり取りが好きなんだよな…。(秘密だぞ!!)

「そーいえば、悠。」

「ん?」

「さっき、ファンシスが来る前に何か言おうとしてなかった??」

「ん…?あっ…!!!!!」

真帆め…覚えてたのかよ!もう、ハズカシイから言えねっつーの。
だって、俺は「お前、誰が好きなの?」って聞こうとしたんだ…。
あれは、ノリだからこそ、聞けるっていうのに!!

「どーしたの…?そんなに、深刻だった?」

「バーカ。」

“パチン”とデコピン。

「痛い!何すんの悠!!!!!」

俺は、走って教室に向かう。はずだけど…。