「1人で抱え込むなよ…。」

耳元でささやかれた。
私は、心臓がうるさいと思った。だって、昴君にあんな事…よけい意識しちゃう。しかも、私勘違いしちゃうよ。
今までは、口で言い返したりしてたけど…私ほんとに、悠のこと好きなんだ。でも、怪我させてしまう。

「俺が、怪我するのは、自業自得だから。」

そういう風に言われると、余計辛い…。それに悠は、私を慰めるために言ってるだけ。…そう、“だけ”だから。

「私が…悪いんだよ…。」