―悠side―

瑠璃姉が、言ってはいけないことを言ってしまった。真帆は冷たい目になっていた。

そして、この空気を破ったのは、

「瑠璃姉、ゴメン…。」

真帆だった。真帆は、階段の方へと向かって歩いていく。

「えっ!?真帆…?どこ行くの??」

瑠璃姉が言った。そして真帆は振り返って冷静に答える。

「屋上。」

そう言って、また歩き始めた。

あせる瑠璃姉に、俺は言った。

「瑠璃姉。あれは、真帆自身の問題だから大丈夫だって…。俺は帰るからじゃあな。」

「悠!アタシどうすればいい??」

「ん?瞬兄に聞けば??彼氏だろ??」