―真帆Side―
今日は登校初日。私、姫咲真帆(ひめさきまほ)は、目の前に建っている大きな学園、桜星(さくらぼし)学園に合格!!といっても、この学園が経営している幼稚園から通っているから、
よゆーで入れるんだけどね…。

「まーほー!!」

遠くから、透き通る声が聞こえた。
それは、小さなお嬢様だった。

「あっ。柚子(ゆず)!おはよォー。」

「真帆おっはよう♪」

彼女は、坂城柚子(さかきゆず)。私が中等部のときに出会った、大切な親友。あっ、そうだ…柚子の家は、世界でTOPを争う坂城財閥。つまり柚子は、令嬢なのだ。

「真帆!一緒のクラスになれるといいね♪」

「うん。そうだねー。」

「あっ!!あの二人は、どこのクラスだろう??」

「えっ…さぁ?ってゆーか、私には関係ないし…。」

「またまたー。そんなこと言って悠(ゆう)君と"また"いっしょになっちゃうんでしょ♪」

「はぁ?今回は絶対にゴメンだね。私は楽しい"High School Life"をおくるんだ!!」

「クスッ。絶対に悠君と一緒だって♪」

「もォー!なんで、いつも悠なんかとーーーーーー!!!!!!」

バカデカイ声で叫んだ。次の瞬間…