僕が社会人になった頃だったと思います
その頃にある問題が浮上しました

僕は、父親に会わなくなって三年くらい経っていたと思います

三番目の妹が、父親にお金を貸している事が判明したのです
その額40万ほど…
三番目は、定時制の学校で昼間はパートに出ていました
コツコツ貯めていたので、それくらいのお金はあったでしょう

あったでしょうけど…それを貸す…というのが問題
貸す相手が更に問題

親父にお金を貸す=あげるようなもの
親父は返すと言うけれど、アテも無い=信用も出来ません
と言うか、借金を抱える人の言う『返す』ほど信用出来ないものはありません

そもそも、僕や弟がいるのにも関わらず、三番目に頼んだか…
その理由は、至って単純明快です
僕ら兄弟の中で、一番頼みやすいのが三番目だからです
僕に頼んだ場合、原因などを深く追求するでしょう
40万も貸すんですから、当たり前ですけど
弟に頼んだ場合も同様です
四番目も同じように定時制でパートに行っていましたが、四番目は僕らの中で一番ケチなのです

そんな僕ら兄弟を知っているから、三番目に頼んだのでしょう
きっと、戸惑いながらも貸してくれる三番目に
その思惑通りに、三番目は貸してしまいました

それから、僕らはお金を返してもらうため、色々考えました