「おはよ…って何してんのよ!!!!」
何も知らない翠ちゃん
いつものテンションの低さはどこいったのだろう
「翠…恋は媛ちゃんを傷つけた」
「は……」
翠ちゃんは媛ちゃんと私を交互に見た
なっちゃんをもう一度見る
「恋は最低の奴よ」
なっちゃんの感情のないような目
翠は唇を噛み締め私をキッと見て
「ちょっと来て!!!」
HRが始まるにもかかわらず私の手を引いて屋上まで連れてきた
「翠ちゃん……」
「……たい」
「え?」
「あんたの口から本当のことを聞きたい」
翠ちゃんの真剣な眼差し
「へ…?」
「私は恋をずっと信じてきた…だからあんたの口から直接聞きたい」
なんなんだこの双子は
揃ってなんで
こんなに私のこと信じてくれるんだ
私は涙をグッとこらえる
そして全て本当のことを話す
「「なるほど」」
・・・・・
へ?
声が二つ聞こえた
「あら輝居たんだ」
給水タンクの上で輝が寝ていた
「いや俺詳しいこと何も聞いてなかったんだよ」
輝飛び降りる
けっこう高さあったが大丈夫か?