あれから一週間が経っていた。
「っ……まぶし……」
「さま」
「……?は?なんやねん」
「亜澄様」
「ちっっ……うるさいなぁ」
!?
あたしは飛び起きた。
「おはようございます」
「お、……おはよう、ございます」
あたしは何故かびっくりしてベッドの上に正座した。
今日は亜季さんが起こしにきてくれていた。
紅茶を注ぐ音が部屋に響いている。
どうもこういうの慣れない。
あたしは頭をかきながらその様子を見ていた。
自分の部屋で朝食を済ませてリビングへ足を運んだ。
リビングには美月さんと剣さんがいた。
二人はあたしに元気よく挨拶してくる。
それもなんだかなれない。
ん?
てかこの人たちずっといるやんな?
なんで?
帰らんのかな自分の家に。
「あ、あの」
「ん?」
「いつ家に帰るんですか?」
「え、いつ家に帰るんですかって、ここやけど…」
剣さんは読んでいた雑誌をおいて、あたしに歩み寄り資料を見せた。
「な、なんですか!?」
「なんですかって(笑)これ、朝の会議でいる資料やから」
「あ、はい」
びっくりした何か言われるんかと思うた……
じゃなくて
「あのー」
「だからここに住み込みなんやって俺ら」
美月さんは珈琲に口つけながら話かけてくる。
「え!?はい?」
「あれ亜季くん言ってないんや。てっきり言うてるもんやて思っとった」
「……」
それで毎日、顔合わせてたのかとあたしは思うのでした。
どうやら
第一秘書 真緒。
第二秘書 剣。
運転手兼執事 亜季。 庭師 美月。
料理長 景。
この5人はここに住み込みらしい。