悲しみを全く見せずにさっさと前を歩いていくユリを必死に追いかける私。


私の学校は学年が上がるごとに1階ずつ教室の階が下がる。


1年生の時は4階だった。

なので今年は2階に教室がある。


階段を上ると、すぐに自分の教室が見えてきた。……けど。


既にそこに親友の姿は無く、1ー2の札がかかった教室の中から可愛いユリの声が響いていた。


「おはよう」

「ユリ、初めて一緒のクラスだね!」

「うん!よろしくね。」



……ユリが…浮気した…。