私とユリは、幼稚園からずっと一緒で、唯一無二の親友だった。


ユリは運動神経抜群、スタイル満点、ファッションセンス最高、外見なんてもう神以上!─というカリスマ中学生。


それに対して、全部平々凡々な平均女の私…。


そんな私にも優しくて温かいユリは、私には女神のような存在だった。


なのに───。


今、私とユリはスーパーダイナマイトマウンテンゴリラ級のピンチに陥っている。



橘 ユリ───2組。



「ユリ…どうしよう!」

「どうしようもないねぇ。決まっちゃったんだから!ほら、教室行こう!」

「ユ、ユリ~!」