下駄箱を風のように急いで通り過ぎ、クラス表を委員から渡してもらった。



えっと───私のクラスは?



「カナは3組。」



隣から私より1オクターブくらい高い可愛い声のユリが言う。


「で…ユリは!?」

「カナ、ドンマイ。大丈夫、きっと大丈夫だから…泣かないで?」

「…………は?」


私は嫌な予感がしてクラス表に視線を戻した。


その瞬間、予感は的中する。