「先生…先生をよんでくるわ。慎君、歩美を見てて。」 「あっ、分かりました」 お母さんは焦った様子で病室から出て行った。 ガララ…パタン。 病室にはあたしと、慎って人の2人に。 …と、この人もあたしの友達なんだっけ。 慎の顔を見上げる。 とても顔が整ってて、一見クールそうな感じ。 でも、目が優しい。 …なんであたし、わかんないんだろう。 ずっと見つめていると、慎が口を開いた。