僕らは
子どもの頃
一つは夢を持っていた

皆それぞれだけど
皆 それになりたい
なれると思っていた

例え難しくても
できる なれると

根拠も無く
ただ憧れた

あの頃は
夢を すぐ隣に感じていた
手を伸ばせば
すぐ届くと思っていた

月日は流れて
夢に近づいていた

なのに
夢に…確実に
近づいているはずなのに

あの頃よりも
近いのに
遠くに感じる

遠くに感じるのは何故?

近づいているのは
紛れもない事実…
それなのに
遠い

掴める距離にあるのに
届かない

ずっと向こうの
空の彼方にあるみたい

手を伸ばすのが怖い

掴んだら
掴んだという
実感があまりなかった

そんなもの
なのかもしれない