車が止まった。 正門前に着いたのだ。 あたしは車おりた。 「じゃあ、またあとでね」 あたしはお兄ちゃんとお母さんに言って、車から離れた。 お兄ちゃんは何かいいたげだったけど言わなかった。 あたしは正門をくぐり、受付に行った。 周りを見ると、知らない人ばかりだ。 あたしの中学校で南高校を受けたのはあたしだけだったからね… 「お名前は?」 受付の人に聞かれた。