なんて、いろいろ考えているとあっという間にお店の前。


「あっ!玉城さんだ」

お店の横の陰で、掃き掃除をしていた玉城さんを見つけると、愛は駆け足で近づいて行った。


「久しぶりです」

「久しぶりです。覚えてますか?」

「あんた達ねぇ?迷子になってからなきべそかいていた子でしょ?覚えてるよ」


「あはは、ありがとございます」


「今日は占いお願いしにきたんだけど……大丈夫ですか?」


「大丈夫よ、今日はタダでやってあげるよ……なにやら訳ありのようだしねぇ」


私たちは顔を見合わせて、ふっと笑ってしまった。

「ありがとうございます」

「よろしくお願いします」


私たちは、笑い声をかわしながら、店の中に入っていった