こんな偶然ってあるのかな?




助けてくれた彼は同じ年で同じ大学
しかも同じ学部なんて…





「やべ、俺声大きかったかな?」

口を抑えて周りを見る。

「ふふ」

「ん?なんかおかしかった?」

「いえ、別に」

可愛い人だなって思った。



「ってかさー同い年なんだから敬語じゃなくてよくない?なんか他人みたいでやだ」



まだ会って少ししか経ってないのに
彼にとったらあたしはもう他人じゃないみたい。

「そ、そうだね…」

今までにいなかったタイプだから少し戸惑った。



「これから、よろしく」

ニコッと笑って彼は手を差し伸べた。

「え?」

「握手」

「あ、うん」

ギュッと握った彼の手は温かく大きかった。





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