「同い年だったんだなー。まあ、上京とかするならそうだよな」



彼は1人でブツブツと呟く。



「あ、あのー駅に行くんですよね?」

「あ、うん」

「行きません?」

恐る恐る言うと彼はあぁ!と笑った。

「そうだよね!遅刻しちゃうもんね!」

助けてくれたときも思ったけど優しい人。

男の人は苦手だったけど、この人はなんか違った。





「電車も一緒なんてな」

偶然にも電車も一緒だった。

「そうですねー大学どこなんですか?」

って言っても東京の大学わからないんだけどね…

「駒澤大学」

「え!?一緒です!」

まさか同じ年で同じ大学なんて…

「え、マジ?え、学部は?」

「教育学部…」

「うっそ!一緒!!」

その声があまりにも大きかったから周りはあたし達をジロジロと見ていた。





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