パタン。


車から降りてきて
こっちに向かってきた。



「雫」


一平に呼ばれて
私は頭を項垂れた…。

「あれ?雫の知り合い?」


拓海が振り返り一平と向き合ってる…。


「拓海。行こっ…」

アパートに入り一平を無視した。
のに…………。


腕を捕まれて強引に連れ去られる。


「やだっ!!やめてよっ…」

私の言葉を無視して
車に押し込まれた。


「ちょっと!!!!なんなのよっ!!
拓海~っ!!」


拓海を置いてきぼりにして
一平の車が走り出した。