「自分で渡しなよ」

「だって…っ!!悦子っ ちゃんと
私の話聞いてたっ?」

「聞いてたよ?
だからこそ、ちゃんと
一平チャンと話しなよ…」

「…何も話すことなんてない。
初めから…何もないんだもん」

忘れるんだもん。
ここ…数日の間に起きたことは
忘れたいの…。



「雫…。じゃあ 泣かないでよ」

鮎が頭を撫でてくれる。

「一人で我慢しないで…」


いつもバカみたいに
騒いでる3人なのに…
ごめんね…こんな事で
みんなの笑顔を奪っちゃって…


早く立ち直るから……。