その言葉と同時に重なった唇。


何度も私の名前を呼んでる。
その度に涙が溢れる…。



そっと床に寝かせられると
一平の親指が
わたしの唇をなぞるっ…。

全身に電気が走ったみたいに
ゾクッとして
思わず顔を横にずらす…。


「こっち向けよ」

耳元で聴こえる甘い誘惑。

だめ…。
目が会ったら また飲まれてしまうっ。

いつまで立っても向かない
私に痺れを切らしたのか

耳を甘咬みした。


っ!!………………


ほら…やっぱり…。