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笑いが収まると、小さな箱の中は沈黙に支配される。
沈黙が大嫌いなあたしだけど、さすがに一人で喋ってるほどイタい子になろうとも思わない。
独り言多いとハゲるらしいしね。
あまりにも静かでだんだん心細くなってくる。
でもあたしは泣かないからね。
強くなるって決めたから。
誰にも頼らず一人で生きていくんだから。
ぁ…そこまではいかないか。
皆にメーワクはかけないんだからね。
「紫苑……。」
小さく小さく口から零れたのはやっぱりあの人の名前で、改めて思い知らされた。
彼が好きだって実感したんだ。