あげは「ほらっ!騎士起きてよ!」
騎士の日に透けて茶色く見える髪の毛をばしばし叩くが起きる気配はない。
むしろ寝ぼけながらあたしのシャツの襟を下に引っ張って来やがった。
ただでさえソファーで寝てミシミシになっている体に力を加えられたのでは堪ったもんじゃない。
あげは「…ぅわぁっ!!」
――ドスンッ
今度はあたしが騎士の上に覆いかぶさる形になってしまった。
しかも床の上な故冷たい感触を肌に直々に感じる。
騎士「重てぇ…」
そう騎士が呟いた瞬間ドアがノックされる。
「誰も居ないのー?入っていい?」
こっ…この声はっ!!
あたしは慌てて騎士の上から体を退けようとすると彼に腕を捕まれる。
あげは「はっ…離してよ!!」
騎士「自分から誘ってきたんじゃん。昨日俺が理性と格闘してたっていうのに。」
はっ!?
寝ぼけてたら騎士って変態になるの!?
あげは史上最大のピンチだーいっ!!!!!