ー美咲sideー
ピーンポーン♪
おっ、来たかなー。晴海の機嫌が悪くないようにー!!
「美咲ー。開けてー」
あたしが開けた途端、怖い顔の晴海が見えた。ヒィィ...。怒ってる(涙
と思ったら、いきなり優しい顔になった。
「さっさと終わらすわよ。今度ケーキ奢ってね♡」
いつものパターン。でも、この笑顔の裏は恐ろしいだろう。
晴海から怖いオーラが溢れ出ている...
さすがのあたしでも、わかるくらい。
「...晴海サマ、お願いしマス」
「ええっ♡」
こうして晴海が手伝ってくれたおかげで、課題は終わった。
18時で結構いい時間だったので、明日のコトもあるので、いつもならお喋りを長時間するが今日は、
「じゃねー( ´ ▽ ` )ノ」
と、早く帰っていった。
あたしも明日の準備を始めようと思い、椅子から立ち上がり、手帳を取りにバックへ近づくと、物置に置いてあるアルバムが目に入った。
「懐かしー!中身みちゃえっ!」
アルバムを開いた途端、1枚の古そうな写真が落ちてしまった。
見てみると、1歳位の赤ちゃんが2人写っていた。
「え、これ誰?」
この家にあるというコトは、1人はあたし?兄ちゃんの海斗とは4歳離れてるから、もう1人の赤ちゃんは兄ちゃんではない。
じゃあ、誰?
不安が募った...。
そんなモヤモヤを感じながら、明日の入学式を迎えることになる。