「しっかし、助けた相手が藤原だったなんて」
「偶然だね!桜庭に久しぶりに会えてうれしいよ」
「2人は、いつからの知り合いなんですか?」
「俺と藤原は、小3からだな。なっ?」
「うん!小3から」


覚えてくれてたんだ。あたしたちの出会いを・・・


なんか嬉しいなぁ。今、桜庭が目の前に居るのがすごく嬉しい


「桜庭さんって、彼女いるんですか?」
「ちょっと莉那!」

「藤原いいよ。折れず小学生のころからずっと好きな人がいるんだ。だから彼女は作ったことない」

小学生のころから・・・好きな人?


桜庭・・・好きな人いるんだ


「なぁ藤原、これからちょくちょくあってくれないか?」
「えっ・・・でも、好きな人いるんでしょ?その人に悪いよ」
「いいんだよ。3年間さ、たまに藤原どうしてるかな~って考えてたんだ」


あたしのこと・・・考えてくれてたんだ


「あたしの中でね、桜庭はすごく大きな存在だったんだ。あたしこの3年間桜庭のこと忘れた日なんか一度もなかった」


桜庭・・・好きだよ?


あなたに好きな人がいても・・・あたしは、あなたが好き


「ありがとな。嬉しいよ」
「ううん。大したことじゃないけどね」