「・・・き、咲希起きて」
「・・んん、莉那ぁ?」


目を覚ますと、莉那が隣に居た


莉那の顔は青く腫れていた


その瞬間、あの人に殴られた日々を思い出した


「咲希・・・」


莉那の手があたしの顔に伸びる


「・・・やっ!!!」


拒んでしまった。つい、あの人の顔が浮かんだ


カタカタと肩を震わせ、ベッドの隅っこへ逃げた


「咲希!あたしだよ、莉那だよ」
「・・・やめて、ごめっ・・・っごめんなさい、ごめんなさい」


完全に錯覚していた


あの人があたしを殴ろうとする


莉那が、あの人に見えた


「やぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっ!!! }


叫んだ瞬間、あたしは意識を無くした