「きゃぁ!どうしたの!?」
「突き飛ばされて、机の中に頭から突っ込んだんです」
「とりあえず、ここに横なって」


先生が、焦りながらあたしを横にさせた


「南波君は戻って大丈夫よ」
「あとはお願いします」


悠一が、『またな』と言って保健室を出ていった


「大丈夫かよ?」


いつも保健室に居る、一年生の親しみある不良っぽい苓と翔


「大丈夫大丈夫、血いっぱい出てるけど意識あるから」


見た目は怖いけど、本当はいい人たち


最初は怖かったけど、でも今は違う


人って、見た目で判断しちゃいけないって分かった


「それより、あんたたちも教室戻ったほうがいいんじゃない?」
「あっそっか、苓行こうぜ?」
「分かった。咲希、気をつけろよ」

翔があたしに向かってそ―言って部屋を出ていった


「もう!また呼び捨てにして!!」
「そんな怒ったら、また血出るよ!」