莉那がふてくされながらそー言った


「仕方ないじゃん。この中学入ったらこ―なることは見えてたんだから」


あたしは莉那を落ち着かせることで精一杯だった


「さっ、座って待ってよ」


莉那を席へ送ってから、あたしも席に座った


あたしの隣には、男の子が一人


本当に頭がいいの!?って思うくらい、不良くんだった


男の経験がないあたしは、びくびくしていた


音をたてないように、シャーペンとかを置いていたらいきなり話しかけられた


「なぁ」
「はっはい!」
「お前○○中だろ?さっき悪口言われてたけど気になんないわけ?」


彼の質問にあたしはきょとんとしてしまった


「もしかして、心配してくれてるの?」
「ばっ!なわけねーだろ!」

「ふふっ、ありがとう。でもあたし、この中学に入ったこと後悔してない。こうなることは見え見えだったから、あと悪口言われても気になんないよ。だって、あたしたちだって必死に勉強して、ここまで来たんだもん。卑怯なことなんて一つもしてないから」


永くなってしまったけど、でもちゃんと自分の気持ちは伝えなきゃいけない


「へぇ~。なかなかいい女じゃん。なぁこの高校に入学したら俺と付き合ってよ」


彼の言っている意味が分からなかった


「えっあっ・・・無理です」
「いいじゃん」
「あたし彼氏いるんです。だから、無理です」

「テスト始めます!私語をやめなさい」


ちょうどいいタイミングで、入試の先生がはいってきた