「一番いいのは!5番とれたの!」
「マジで!?あたし最高10番なのに!その上!?」
「そうよ~、あの時、一番成績にかかわるって言われたからがむしゃらに頑張ったらなんか取れた」


あたしが笑いながら言うと、みんなして目を丸くした


「すげーな咲希ちゃん。莉那の10番でもびっくりしたのにもっとびっくりしたわ」


こんな興奮した祐生君初めて見た!


「咲希、俺自信無くした」
「あーもう凪ったら!そんなうじうじした凪なんか嫌い!たくましい凪でいてよ」


一度凪から目をそらしてから、意地悪く笑った


「ははっ、今日は先に助けられてばかりだな」
「彼氏を助けるのは彼女の勤めでしょ?」


朝から、あたしたちはラブラブだった


みんな受験勉強を目前までやってるのに、あたしたち4人は余裕の笑みをかましていた


先生、あたしね今余裕でいられるのは、これまで頑張って来たから


その自信があるから、あたしは今余裕なんだ


あたし、先生との約束だけはちゃんと守るからね


先生が最後に書いてくれた願書をあたしは無駄にしない


先生がビンタしたこと、あたし一生忘れない


あれ本気でいたかったんだからね!って先生にあったら真っ先に言うから


「さ~き~」
「ん~?」
「まぁた空見て、斉藤のことでも考えてたの?」