「――――ごめん」


凪は、あたしの眼を見て謝った後下を向いた


そのまま沈黙が続く


何にも言葉が思いつかなくて、ただ黙っているだけだった


「....ごめん、あたしかえるっ!」


そ―言って後ろを向いて、走る


その場から逃げたかった


凪の前から消えたかった


だって、消えないと醜い涙を見せてしまうから


あたしの醜い姿を見られてしまうから


だから、逃げたんだ


あたしは現実から逃げたんだ


「・・・ヒック・・・っ」


泣いても泣いても、止まらない涙をずっと流しながらブランコに乗っていた


大晦日の日に喧嘩しちゃった


でも、これってケンカなのかな?


喧嘩...じゃないよね



じゃーなんになるのかな?