「咲希おはよう!」
「莉那!ねぇ聞いて。これ、昨日凪が買ってくれたんだよ」


あたしは、莉那の前でネックレスを出した


「ちょっと、学校に持ってきちゃまずいんじゃないの?」
「大丈夫でしょ。見つからなきゃ」


先生だって、たぶん見逃してくれるよ!


「先生、あたしたちのこと他の先生に言ってないかな」
「先生なら言わないと思うよ?」
「だよね」


朝から、先生の話が出た


・・・先生。あたしたち、こんなのんきなこと話してたんだよ?


先生は、あたしたちの会話どこかで聞いていたのかなぁ?


学校へ着くと、みんながざわざわ騒いでいた


なぜかこの時、あたしのカバンについていたキーホルダーが取れた


それにきずかずに、あたしは教室の中を歩いた


なんだろう?どうしたんだろう


「おぃ、藤原?キーホルダー落ちたぞ?」


いきなり、近藤君に話しかけられて後ろを向いた


「え?キーホルダー?」


カバンを見ると、キーホルダーがなくなっていた


「あっ本当だ、ありがとう」


このキーホルダー、先生にでかすぎるって言われて最近まであずかられてたんだっけ?


でもなんで落ちたんだろう