「よしっ、これでOK!」


凪に手当てしてもらって、あたしの足には大きな絆創膏がはられた


「大袈裟じゃないの?」
「こんくらいがいいんだよ」
「そうなの?」


凪の心配そうな顔を見ていたあたしは、とっさにこんな言葉が出た


「あたしは大丈夫だよ!凪が手当てしてくれたからもう痛くない!」


足をいっぱい動かした


心配かけないために


「そんだけ元気あったら、大丈夫だな!」


凪が笑った、よかった。笑ってくれた


ほっとした


「じゃー俺帰るな!家に帰ったら電話する!」
「うん」


凪に手を振った


凪はあたしの部屋から出ていった


凪いなくなっちゃった


下から“おじゃましました~”と言う声が聞こえたから、あたしは窓を開けた


「凪――――ぃ、バイバ――――イ!」
「じゃーな!」


凪を見えなくなるまで見送った


窓を閉めて、音楽をかけて今日逢ったことを思い出していた