「どうだったの?」


莉那があたしに近寄ってきた


「・・・妊娠、・・・・・・してなかったぁ」


莉那があたしに抱き着いた


「よか・・・っ、よかったぁ」


莉那が涙を流しながらぎゅーっとあたしを抱きしめた


あたしも莉那の背中に手をまわして泣きじゃくった


「・・・ひくっ・・・よかったよぉ」



嬉しくて・・・・涙が止まらない


莉那があたしをベンチに座らせて、手を握った


「一つ、解決したね!」
「・・・っうん」


一つ一つ、丁寧に悩みを解決して行こう


「あっあとね、明日凪と会う約束したんだけど」


あたしは、あの日の記憶を探って莉那にすべて話した


思い出すのが怖かった


あの時の、自分の言葉を莉那に言いたくなかった


梅さんに言われたこと、あの男たちに言われたこと


何よりもつらかった


凪のあの時の表情