「あたし・・・昨日レイプに会ったの」


いきなりレイプの話からで、驚いたのだろう


莉那の大きな瞳がさらに大きくなった


「レイプって・・・誰が仕組んだの?」
「わかんない。わかんないけど、あたしに恨みある人なのかな?」


恨みなんて・・・愚痴愚痴言われることはよくあった


でも、恨まれることなんかしていない


あんなことする人なんて、頭がおかしい


「でね、妊娠してるかもしれないの」


どんどん衝撃的な言葉になってるあたしの目を莉那は話さなかった


こんなこと、莉那にしか言えないよ


「どうしようあたし・・・っ妊娠してたら!」
「落ち着いて!とりあえず、妊娠確かめるやつ買ってこよう」


莉那があたしの手を引いた


あたしはつれられるままに、施設から出た


園長先生が何か言ってたけど、無視するかたちになった


「ちょっと莉那!?どこ行くの?」


あたしの問いにぜんぜん応えてくれない莉那


着いた先は、いっぱいの薬が売ってるところだった


莉那は、慣れた手つきで妊娠を確かめるものを手に取って


あっという間に買った


「咲希、公園行くよ」