「よしっ!これで終わり!はい、鏡」


鏡を渡されて、恐る恐る自分の顔を覗き込んだ


「・・・うわぁ」


あたしの顔が別人のように変身していた


「・・・まって?これ、あたし?」


自分で自分の顔を見て驚いた


「そうよ?だから言ったでしょ?原石だって、ねっ?」
「こんなに変わるものなんだね!あたしメイクに興味持ったかも」


メイクがこんなに素晴らしいものだったなんて


そりゃー、興味なかったけどやってみたいことはやってみたかった


けど、不器用なあたしには絶対できないことだと思った


でも、できるのね


あたしにも、メイクができるんだね!


あたしをこんなに変身させてくれるのね


あたしの人生が変わるかもしれない


あたしの人生が明るくなるかもしれない


あたしの気持ちにリセットという文字が浮かんだ


リセットできる!


あたし、また新しいあたしになれる!


「舞子ありがとう!」
「どういたしまして!じゃーね」