たくさんの傷跡と痣


こんな体で凪の前で裸になんかなれないよ・・・


「あたしは、汚れてるんだよ」


あたしの言葉に何も言えなかったのか、舞子は話を逸らした


「さっ、メイクはじめましょう!」


そーいってあたしの髪の毛を上げるため髪バンドを頭に付けた


あたしの顔をいっぱいいじった


ほんとうにこんなんでだいじょうぶなのっ!?ってなるぐらいに・・・


メイクを受けてるあたしの身になったら、不安でたまらなかった


「まいこぉ~」
「だーいじょうぶよ!あんっ!動かないで!」


動かないでって言われても、一度も鏡見してもらってないのに!


「もーちょっとだから!」
「もうちょっとってどのくらい!?」
「もう少しだって!我慢しなさい」


あたしじっとしてることが苦手なの!!


だから、じっとしてられないからこんな細かい作業とかできない!


メイクはあたしにとって強敵なの!!


「咲希メイク自分でできるようになりなよ?」
「無理だよ!あたしこんな細かい作業できないよ!!」


絶対無理だよ~・・・


「ちょっと目痛いかも・・」
「・・・やぁぁぁぁぁぁ」
「動くと余計痛いわよ?」


彼女の言葉にあたしは動くのをやめた