「帰ってくる場所は、ここなんだ!俺が親代わりなんだぞ?」

「親代わりなのは知ってる!お兄ちゃんには感謝してるよ?でも、今あたしが痛いのはこの施設なの。あと・・・何か月だけでも構わない。高校生になるまででもいい!だから・・・ここにいることを許して・・・っ」


お願い許して


「・・・高校生になるまでだぞ?」


お兄ちゃんの言葉に顔を上げた


「いいの・・・?」
「ショーがねーな。かわいいかわいい妹の頼みなんだもんな!」


お兄ちゃんがあたしの頭を撫でて笑った


「おっおにいちゃぁぁぁぁん・・・っ!」


お兄ちゃんに抱き着いた


優しいお兄ちゃんの腕は、やっぱり大好きだ


「でも!」
「なぁに?」
「1か月に1回は帰ってこいよ?」


1か月に1回か・・・


「うん!わかった絶対帰ってくる!」


やっぱりお兄ちゃんはお兄ちゃんだ


お兄ちゃんから離れて、お茶を一口口に含んだ


・・・あれ・・・・っ?


「・・・んっ!」